2010年12月08日
「流産してくれれば」24歳母…乳児殺害初公判
出産間もない女児を投げ捨て、殺害したとして、殺人罪に問われた埼玉県越谷市南荻島、風俗店従業員渡辺真里被告(24)の裁判員裁判の初公判が7日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であり、渡辺被告は起訴事実を認めた。
起訴状などによると、渡辺被告は3月10日午前4時頃、同市内のマンションで、同居していた40歳代の男性宅のトイレで女児を出産した直後、そのままスーパーのレジ袋に入れ、2階の玄関前通路から約6メートル下の畑に投げ落とし、凍死させて殺害したとされる。
検察側は冒頭陳述で「稼いだ金をほとんどホストクラブに使っていて、以前に住んでいたアパートは家賃を払えずに追い出された。投げ捨てたのは出産して数分の出来事で、外気温は1・4度だった」と述べた。
渡辺被告は公判で「ホストクラブに月20万〜30万円は使った。すごい酒を飲んでたばこも吸っていたので、流産してくれればいいと思っていた」と語った。女児の父親は男子大学生で、事件当時すでに交際をやめていたという。