2011年01月29日
浜松・有楽街の治安守れ 「防犯センター」設置へ 浜松ホスト
住民運営、市が財政支援 浜松市の繁華街・有楽街(中区)に、地域防犯の活動拠点「中心市街地防犯センター」が開設される。地元自治会や商店会が中心となって運営する。市は維持管理費を支援するため、2011年度予算案に300万円を盛り込む。こうした防犯拠点は静岡県内で初めてという。
有楽街周辺は08年にトラブルから、ホストクラブ店員が大量の飲酒を強要され、急性アルコール中毒で死亡する事件が起きるなど、地元から体感治安の悪化を指摘する声が上がっていた。
市は有楽街への交番設置を目指していたが、浜松中央署駅前交番(バスターミナル地下)からさほど離れていないため、県警が難色を示していた。地元自治会や商店会団体などは一昨年12月、防犯センター設置の要望書を提出し、市も調整を進めていた。
ことしに入り、地元の関係団体でつくる「まちなか防犯協議会」が立ち上がった。活動拠点は新築中ビルの一角に設けられ、早ければ春にオープンする。協議会メンバーが人通りの多い週末中心に詰め、巡回や相談などに当たる。市は賃料や光熱水費などを負担する方針で、県警にも活動への協力を求める。
全国の先行例に挙げられている札幌市は繁華街に商店会、北海道警と連携して民間交番を設置し、防犯活動を行っている。