2011年03月20日
横領1億5000万以上老舗製薬会社美人秘書がハマった“ホスト狂い”
「有能な女性秘書だったのに、彼女になにがあったんですかねえ」 かつて2年間秘書として、彼女を雇っていた某会社社長はこう言って首をかしげた。
3月3日、警視庁捜査2課に詐欺容疑で逮捕されたのは、製薬会社の旧『万有製薬』(現 MSD、東京都千代田区)社長室長秘書の五木麻衣子容疑者(40)だ。
五木容疑者の直接の逮捕容疑はこうだ。昨年2月下旬、デパートの大丸松坂屋やホテ ルオークラなど4社に、「客への謝礼として渡したい」などと偽り、会社の正規の取 引を装って、全国百貨店共通商品券、ギフト券など、計1万200枚、約1060万円を騙し 取った疑いが持たれている。
「最初は月初めに購入しても、翌月の月末までに代金を決済すればよいという条件で 購入。大量購入するからかなりの割引で買えることもあって、金券ショップで換金し て決済してもおつりが来るくらいだったらしい。ところが、だんだん深みにはまって いった。決済できないので再び購入して、それを金券ショップで換金して決済に充て るという自転車操業のようなことになったのです。最終的には総額3億円ほど発注 し、1億5000万円ほどが焦げ付いた結果になった」(捜査関係者) 五木容疑者は、横浜市にある人材派遣会社から派遣され、'09年初めから同社に勤務 していたが、'10年3月に不正が発覚した。
逮捕までに丸1年を費やしたのは「背後関係や不正金額の確定作業に時間がかかった ため」(前・同)だという。
「五木容疑者は神奈川県生まれで、大学では英文科に籍を置き、その後アメリカへ秘 書学を学ぶため、留学した経験もあるらしい。以来、ずっと派遣会社に登録し、秘書 をしてきたそうです。身体は中肉中背ですが、鼻筋の通ったなかなかの美人。本人も 秘書が天職と思っていたそうです。仕事も優秀で、堪能な英語を生かし外資系の会社 が多かったようです」(社会部記者) そんな彼女がどうして道を踏み間違えたのか。彼女と同時期に製薬会社に派遣されて いた知人が明かす。
「実は彼女、39歳になって何か焦っているようでした。多額の金でブランド物を身に つけても『ちっとも満足しない』と話していた。そのうち新宿のホストクラブに通う ようになったのです。新宿のホストにのめり込んだため、アパートも新宿に移ったほ ど入れ上げるようになったのです」 結局、横領した1億5000万円の大半は、ホストに貢いだようだ。
キャリアの女性が、40歳を目前に控え、迷い込んだ先は、とてつもなく暗く深い闇 だったと言えよう。